朝ドラを見て、泣きそうになった。
主人公が看護の学校に入学するシーン。思わず画面を見つめてしまった。
4年前の自分と、重なったから。
今期の朝ドラは、日本初の看護師の話
今期の朝ドラは、明治時代を舞台にした看護師の物語だ。
主人公は、ひとりで子どもを育てるシングルマザー。
生きるために、自立するために、看護師という道を選んだ。
最初は「時代劇かな」くらいの気持ちで見ていた。
でも気がついたら、毎朝楽しみにしている自分がいた。
今週のエピソードで、いよいよ看護の学校に入学するシーンが来た。
胸に、じんわりと何かが来た。
入学してすぐ教わったこと
私が看護学校に入ったのは、4年前だ。
入学してすぐ、先生にこう言われた。
「看護の基本は、観察です」
注射とか、包帯とか、そういう「技術」が大事なんだと思っていた。
だから最初は、少し拍子抜けした。
でも違った。
患者さんの顔色、呼吸の深さ、声のトーン、話すスピード。
「なんかいつもと違う」という小さなサインを見逃さないこと。
それが、看護の始まりだと教わった。
ドラマの中でも、同じことを言っていた。
「よく見なさい。看護は観察から始まる」
100年以上前も、今も、変わっていない。
その事実が、じんわりと胸に来た。
主役が、シングルマザーだった
今期のドラマで印象的なのは、主人公の背景だ。
彼女は、ひとりで子どもを育てている。
自分の力で生きていくために、看護師という道を選んだ。
……これ、私の話では?と思った。
私も、離婚を視野に入れながら看護師を目指した。
「ひとりでも生きていけるように」という気持ちで、30代後半から学校に通った。
詳しくは別の記事に書いている。
いつの時代も、自立を目指す女性が、ナースという道を選ぶ。
100年前も、今も、何かが変わっていない気がした。
「観察」は、看護だけじゃない
看護師になって数年。「観察」という言葉の意味が、少しずつ変わってきた。
患者さんを見ること、だけじゃない。
自分の気持ちを観察すること。
目の前の状況を冷静に見ること。
「なんか変だな」という直感を大切にすること。
これは、看護だけじゃなく、日常にも使えると思っている。
あのころ夫との関係がしんどかったとき、私は「見る」ことをやめていた。
怒りで目が曇って、相手の状態を見られなかった。
「観察」できる人間になること。
それは、看護師として成長することと、少しリンクしている気がする。
ドラマの中で「観察」というワードが出てきた瞬間、思わず手が止まった。
4年前に自分も同じ言葉を最初に教わったから。
4年前の自分に言いたいこと
朝ドラを見ながら、4年前の自分に手紙を書くような気持ちになった。
不安だったよね、と思う。
「こんな年齢で看護学校、大丈夫なのか」
「仕事しながら子育てしながら、勉強なんてできるのか」
「今さら始めても、間に合うのか」
全部、なんとかなった。
入学してすぐ「観察が大事」と言われて、最初はピンとこなかった。
今はわかる。
見ることを続けていれば、少しずつ見えてくるものがある。
自分のことも、相手のことも、自分の進む道も。
ドラマの主人公も、まずは「見る」ところから始めている。
100年前の彼女も、きっと不安だったはずだ。
それでも、前を向いた。
同じ気持ちの人へ
もし今、看護師という道を考えているなら。
朝ドラを見るのもいい。
時代は違っても、本質は変わらない。
どの時代も、自分の力で立とうとした女性がいた。
「ひとりでも生きていける」という確信を持てたとき、世界が少し変わる。
私がそうだったように。
まずは、情報を集めるところから。
相談だけでも、視界が広がることがある。
私がそうだったように。
