看護学校、クラスで浮くかと思った。1周り下のクラスメートと自然と仲良くなれた、ひとつのコツ。

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看護学校に入学したとき、正直怖かった。

クラスメートの多くは18〜20代の現役生。私は37歳。子どもがいて、結婚していて、話題も価値観もきっと全然違う。

「浮くんじゃないか」「孤立するんじゃないか」と、入学前からずっと不安だった。

人見知りだし、自分から話しかけるのも得意じゃない。グループワークで輪に入れなかったら。実習でチームになじめなかったら。そういう心配が頭を離れなかった。

この記事は、そんな不安を抱えながら看護学校に入った私が、1周り以上年下のクラスメートと自然と距離を縮められた話だ。

まず「仲良くしよう」とするのをやめた

入学してしばらくは、正直しんどかった。

お昼休みに20代の子たちが盛り上がっているのを横目に、社会人入学組で固まって過ごしていた。自分から輪に入ることもできないまま、なんとなくその場をやり過ごしていた。

グループワークで班が決まるたびに、少し緊張した。「うまくやれるかな」「迷惑をかけないかな」そういう気持ちが、ずっとあった。

でも、あるとき気づいた。「仲良くなろう」と思うからしんどいんだ、と。

看護学校は勉強が大変だ。実習もある。グループワークも、記録提出も、次々とある。必要なのは「仲良し」じゃなくて、「困ったときに声をかけ合える関係」だ。

それだけでいい。そう思ったら、少し楽になった。

ロッカーに入れていたもの

私は心配性だ。

忘れ物したら困る。でも何を忘れるか分からない。だから入学当初から、ロッカーに「予備」を入れておいた。

消しゴム、ボールペン、シャーペンの芯。ヘアセット用のピン、ネット、スプレー。実習用の白い靴下。体温計。のど飴。

「これさえあれば大丈夫」というものを一通り、ロッカーに常備しておいた。

最初は完全に自分のためだった。誰かに貸すつもりなんてなかった。

消しゴム一本で、変わり始めた

ある日、クラスメートの子が焦った顔で「消しゴム忘れた、誰か持ってない?」と言い出した。

私はロッカーから予備を出して、「どうぞ」と渡した。

それだけだった。

でも翌日、その子が「昨日ありがとうございました」と声をかけてきた。しばらくして、敬語がなくなり、気楽に話しかけてくれるようになった。

別の日には、実習前日に「靴下、白いのが見つからない」と焦っている子がいた。ロッカーに予備があったから貸した。

「さくらさんって神ですよ!本当に助かりました!」と言ってくれた。

仲良くなろうとしていたわけじゃない。ただ、予備を持っていただけだった。でも、それがきっかけで自然と距離が縮まっていった。

敬語がなくなっていった

最初は全員が私に敬語を使っていた。

「○○さん、これってどういう意味ですか?」「一緒に勉強してもいいですか?」

でも半年もすると、何人かがタメ口で話しかけてくれるようになった。

「ねえ、この問題わかる?」「今日の記録、終わった?」「実習、どのグループだった?」

壁がなくなっていくのを感じた。グループワークでも、実習でも、自然に声をかけ合える関係になっていた。

「孤立するかもしれない」と思っていた私が、気づいたら学校に居場所ができていた。

年下に、たくさん助けてもらった

「年下と話が合うのか」「こちらが一方的に気を遣う立場になるのでは」と思っていた。

でも、一緒に学校生活を送るうちに、年齢は関係なくなっていった。

社会人経験のある同期は特に、頼りになった。勉強を教えてくれた。記録の書き方のコツを共有してくれた。実習でつまずいたとき、「こういう視点で考えてみたらどうかな」とアドバイスをくれた子もいた。

年下だからといって、こちらが一方的に助ける立場じゃない。むしろ、助けてもらうことの方が多かった。

同じ目標に向かって、同じ辛さを共有しながら勉強している。それだけで十分だったんだと思う。

人見知りでも、できることはある

私は今も人見知りだ。自分から積極的に話しかけるタイプじゃない。

でも、「困っている人に、持っているものを貸す」ことはできた。

それだけで、自然と関係ができていった。

看護学校の3年間は、勉強も実習も体力的にも本当にきつかった。でも、クラスに気軽に話せる人がいたことで、乗り越えられた部分は大きかった。あのとき孤立していたら、と思うとゾッとする。

誰かと一緒に帰る日があったり、「昨日の実習、しんどかったよね」と言い合える相手がいたりするだけで、全然違う。

孤独を感じているあなたへ

今、看護学校でクラスに馴染めなくて孤独を感じている人がいたら、伝えたいことがある。

無理に仲良くしなくていい。

年齢差があっても、話題が合わなくても、「困ったときに助け合える関係」が一つあれば、学校生活はぐっと楽になる。

最初の一歩は、小さくていい。消しゴムを一本、貸すだけでもいい。実習の前日に「明日もよろしくお願いします」と一言声をかけるだけでもいい。

グループワークも実習も、一人では乗り越えられない。でも、そのしんどさを誰かと少し分け合えるだけで、全然違う。

年齢差があっても、話題が合わなくても、同じ目標に向かっている仲間だ。

それだけで、もう十分一緒に頑張れると私は思う。

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