40代の新人看護師は迷惑?23歳のプリセプターに申し訳なかった私の話。

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「40代の新人看護師は迷惑なのかな」

40歳で看護師になって病棟に入ったとき、私はずっと、そう思っていました。

結論から言うと、迷惑だったかどうかは、今も分かりません。でも、あの頃の私が何を感じて、どうしたのか。同じように悩んでいる人に、正直に書いておきたいと思います。

40代の新人看護師は迷惑?私が感じた「申し訳なさ」

病棟で私の教育担当(プリセプター)になってくれたのは、23歳の看護師さんでした。

私より、ずっと若い。娘といってもおかしくない年齢です。

その子は、いつも優しく教えてくれました。それは本当にありがたかった。

でも、年下の子が年上の私に何かを教えるとき、言葉を選んでいるのが分かるんです。「これ、もう知ってますよね…?」と気を使わせてしまう。その遠慮が、かえって胸に刺さりました。

でも、だからこそ、申し訳なかったんです。

年上の新人に、気を使わせてしまっている。教える側だって、やりにくいはずです。「こんなおばさんの新人で、ごめんね」——口には出さないけれど、心の中でいつも謝っていました。

若い同期の子たちは、覚えるのも早いし、体力もある。夜勤明けでもケロッとしている。それを見ていると、自分だけが足を引っ張っているような気がして、休憩室でも小さくなっていました。

40代の新人が抱えるしんどさは、仕事を覚えることだけじゃない。「年齢」そのものが、負い目になるんです。

きつい言葉と、褒めてくれた言葉

プリセプターの子は優しかったけれど、職場にはいろんな人がいます。

年下のベテラン看護師さんの中には、言い方がきつい人もいました。

たぶん、悪い人ではないんです。ただ、忙しすぎる。余裕がないから、言葉が刺さる形になってしまう。それは、頭では分かっていました。

でも、言われたことは、しっかり直したかった。

だから私は、家に帰ってから勉強しました。指摘されたことを調べて、次はできるように準備してから、患者さんの対応にあたる。その繰り返しです。

そうしたら、あのきつかった先輩が、ある日褒めてくれたんです。

正直、すごく嬉しかった。認めてもらえた。もっと頑張りたいと思いました。

あの一言で、それまでのきつい言葉が、全部チャラになった気がしました。人を伸ばすのは、結局こういう瞬間なんだと思います。

「毎日勉強」の現実が、退職につながった

でも、ここに、40代新人のいちばんの落とし穴がありました。

新人看護師は、日中くたくたに疲れて帰ってきます。それでも、毎日勉強しないと追いつけない。

若い頃なら、体力でなんとかなったかもしれません。でも、私には家に帰れば子供がいました。

夕飯を作って、洗濯をして、子供の話を聞いて。それが終わってから、やっと自分の勉強です。目を開けているのがやっと、という夜も何度もありました。

思い出したんです。看護学校の3年間、私は勉強を優先して、子供を放っておき気味だった。だから卒業したら、今度こそ子供を優先して生きよう。そう決めていました。

なのに、現実は逆でした。卒業しても、また勉強に追われる。子供と向き合う時間が、また削られていく。

「これは、無理だ」

そう実感したことが、病棟を辞めたいという気持ちに、確かにつながっていきました。この話は、こちらの記事にも書いています。

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迷惑かもと悩む40代の新人看護師へ

だから、同じように「自分は迷惑かも」と悩んでいる40代の新人看護師さんに、伝えたいことがあります。

あなたが「申し訳ない」と思って、陰で努力している。その姿は、ちゃんと誰かが見ています。私を褒めてくれた先輩のように。

年齢は、負い目じゃありません。それまで生きてきた時間の分、患者さんの気持ちが分かる。それは、若い看護師さんにはない、あなただけの強みです。

そして、もし「頑張りすぎて、大事なものを犠牲にしている」と気づいたら、働き方を変えることも、逃げではありません。

私は病棟を離れました。今は違う場所で、看護師を続けています。資格があれば、場所は選べます。それも、40代で頑張って手に入れた、大切な自由です。

「迷惑だったかもしれない」という気持ちは、たぶんこの先も消えません。でも、あのとき必死に勉強した経験も、褒められて嬉しかった気持ちも、今の私の土台になっています。無駄なことは、ひとつもありませんでした。

40代からの再スタートは、若い人の何倍もエネルギーがいります。それでも、飛び込んだあなたは、それだけで十分すごいと思います。

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