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潜在看護師について、最近よく考えます。私は今、デイサービスで看護師として働いていますが、家庭との両立を思うと、いつか自分も潜在看護師になるほうが、私の生き方に合っているのかもしれない——そう感じることがあるからです。今日は、現役で働く今だからこそ言える、正直な思いを書きます。
潜在看護師とは
潜在看護師とは、看護師の資格を持っているのに、看護師として働いていない人のことです。全国に70万人以上いるとも言われています。
これだけの人が、せっかくの資格を「使っていない」。その理由を、私は資格を取る前と後で、まったく違う目で見るようになりました。
「資格があるのに、もったいない」とは、もう思わない
資格を取る前の私は、正直、「資格があるのに働かないなんて、もったいない」と思っていました。でも今は、まったくそう思いません。
世の中には、たくさんの仕事があります。しんどい思いをしてまで、看護師を続けなければいけない理由はない。看護師ではない仕事を長くしてきた私は、知っているんです。仕事って、本来そんなに辛いものじゃない。職場の人との会話が楽しかったり、「今日はがんばる日、今日は体調がいまいちだから最低限だけ」と自分で調整しながら、無理なく働くこともできる。
でも看護師は、毎日120%で働いています。心も体も疲れきって、潰れてしまうリスクがある。それを「もったいないから」の一言で、続けろとは、私には言えません。
なぜ、潜在看護師は多いのか
いちばんの理由は、仕事と家庭の両立が、難しすぎることだと思います。夫や両親の協力がなければ、まず無理。夜勤をしなかったとしても、就業時間が読めない。仕事で心身ともに疲れて、家事や子育てに向ける余裕が、なくなってしまう。
人間関係も、ピリピリしやすい。「あの人、機嫌悪い」「ちょっと怖い」と陰で言い合ってしまう。でもそれは、根が悪い人だからじゃない。みんな、忙しすぎて余裕がないから、そうなってしまうんです。
デイサービスに移っても、感じること
私は病棟を離れ、家庭と両立しやすいデイサービスに移りました。それでも、チームで働くしんどさは、やっぱりあります。
看護師がいないと加算が取れない。だから、看護師が私一人の日は、何があっても休めません。実際、体調を崩した子供を家に残して、仕事に行ったこともあります。働き方を変えても、「看護師である責任」からは、簡単には逃れられないんです。
看護師は必要な仕事。でも、環境を変えないと
誤解しないでほしいのですが、看護師は、絶対に必要な仕事です。
ただ——今の私の状況では、続けるのは難しいと感じてしまう。それが正直なところです。
もう少し給料が良ければ、多少無理してでも働ける人がいるかもしれない。サービス残業がなければ、戻りたい人がいるかもしれない。病棟でも、看護研究や委員会がなければ続けられた人がいるかもしれない。
つまり、看護師を取り巻く環境を変えていかないと、潜在看護師は現場に戻ってこない。これは、個人の頑張りではなく、社会で変えていくべき問題だと思います。正直に言えば、私自身も、この先は潜在看護師になる未来しか、今は見えていません。
私は、子供を中心に生きたい
私には、はっきりした願いがあります。子供を中心に生きたい、ということです。
子供たちが家にいてくれるこの時期は、人生で今しかありません。その大切な時間を、仕事の疲れでイライラしたり、心の余裕をなくしたまま過ごすのは、私の望む生き方ではないんです。
看護師としてフルに働くことと、子供との時間を大切にすること。今の私には、その両方を完璧にこなす力はありません。だったら私は、迷わず、子供との時間を選びたい。
そして、ここが大事なところなのですが——資格は、なくなりません。子供の手が離れたら、また現場に戻るという道だってあります。一度離れることは、看護師をやめてしまうこととは、違うんです。
「今は働かない」を選ぶことも、立派な選択。潜在看護師でいる時期があってもいい。看護師の資格は、追い込まれて使うものではなく、自分のタイミングで使うもの。そう思えるようになって、私はずいぶん、心が軽くなりました。
これから資格を取る人へ
それでも私は、看護師になったことを後悔していません。資格は、私に「選べる自由」をくれたから。
ただ、これから資格を目指す人には、きれいごとだけでなく、この現実も知っておいてほしいんです。知った上で選べば、働き方も、辞めどきも、自分で決められる。潜在看護師になることは、逃げでも、もったいないことでも、ありません。
病棟を辞めたときの話は 病棟を2ヶ月で辞めた私が正直に話す に、デイサービスのリアルは デイサービス看護師の人間関係 に書いています。あわせて読んでもらえたらうれしいです。


