看護学校の志望動機、40代社会人の私はどう答えたか。本音は言えなかったけれど。

看護学校の志望動機、40代社会人の私はどう答えたか

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看護学校の志望動機を、40代で社会人だった私はどう答えたか。正直に書こうと思う。先に言ってしまうと、本当の志望動機は、面接では言えなかった。それでも私は合格した。今になって思うのは、「言えない本音があっても、嘘をつく必要はなかった」ということだ。同じように志望動機で悩む社会人の方の、何かのヒントになればうれしい。

本当の志望動機は、口に出せなかった

私が看護師を目指した本当の理由は、「自立したかったから」だ。
何があっても、自分ひとりで生きていけるように。手に職をつけたかった。看護師は国家資格で、一度取れば一生の支えになる。それが、当時の私には何より心強く見えた。
家庭のこと、お金のこと、いろいろあった。正直に言えば、その先の人生の備えでもあった。
でも、それを面接でそのまま話すわけにはいかない。
「家庭の事情で」「いざというときのために」——そんな言葉は、たぶん面接官の心には響かない。それどころか、心配されて終わってしまう気がした。学校が知りたいのは、私の家庭の事情ではなく、「この人は看護を学び続けられる人か」ということなのだから。

看護学校の志望動機で、私が実際に話したこと

そこで私が面接で話したのは、祖母のことだった。
祖母は在宅で介護を受けていて、そこに訪問看護師さんが来てくれていた。
その看護師さんは、祖母だけでなく、介護していた私たち家族にも寄り添ってくれた。
体の世話だけでなく、不安だった私たちの心まで、そっと支えてくれる。そんな姿に、素直に「すごい」と思った。あの安心感は、今でもはっきり覚えている。
「私もこんなふうに、人に寄り添える仕事がしたい」。
面接で話したのは、この気持ちだ。飾った言葉ではなく、あのとき本当に感じたことを、そのまま伝えた。

嘘はつかなかった。「言える本音」を選んだだけ

ここで大事なのは、この話は作り話ではなく、実際にあった出来事だということ。
もし志望動機を嘘で固めていたら、面接官に深く質問されたとき、必ず矛盾が出る。
「なぜそう思ったの?」「具体的には?」「他の仕事ではだめだったの?」と一歩踏み込まれて、答えに詰まってしまう。用意した台本の外に出た瞬間、志望動機そのものがぶれてしまうのだ。
だから私は、嘘はつかなかった。
たくさんある本音の中から、「面接で言える本当の気持ち」を選んで話しただけだ。
自立という本音は胸にしまって、訪問看護師さんへの憧れという、これも紛れもない本音を前に出した。土台が本当の記憶だから、どこを質問されても、自分の言葉で答えられる。これが、嘘をつかないことのいちばんの強みだと思う。

社会人だからわかった、面接で響く伝え方

社会人を続けてきて学んだことがある。
それは、綺麗に話そうとするより、自分の思いを自分らしくまっすぐ伝えたほうが、相手に響くということ。
仕事の場面でも、立派な言葉を並べる人より、不器用でも本気で話す人の言葉のほうが、人の心を動かすのを何度も見てきた。面接も同じだと思った。
立派な言葉を並べる必要はない。たどたどしくても、自分の言葉で、本当に感じたことを話す。そのほうが、面接官の心には届く。
40代という年齢も、これまでの社会人経験も、私はずっとマイナスだと思っていた。
でも「自分の言葉で語れる経験がある」ことは、若い受験生にはない、社会人受験生だけの強みだったと、今は思う。

志望動機を準備するとき、私が気をつけたこと

えらそうなことは言えないけれど、私が志望動機を準備するときに気をつけたことを、三つだけ書いておきたい。
ひとつめは、本当にあった記憶の中から選ぶこと。作った話は質問に弱いけれど、本当の記憶なら、いくら掘り下げられても自分の言葉で答えられる。
ふたつめは、「なぜそう思ったのか」を自分に問い直すこと。憧れたなら、なぜ憧れたのか。その一歩深いところまで言葉にしておくと、面接で深掘りされても慌てずに済む。
みっつめは、一度、声に出して話してみること。頭の中ではまとまっていても、声に出すと意外とぎこちない。何度か口にするうちに、自分の言葉として自然に出てくるようになった。
特別なテクニックではない。でも、この三つをやっておいたことで、当日は落ち着いて、自分の気持ちをそのまま話せたと思う。

まとめ:本音は全部話さなくていい。でも嘘もいらない

看護学校の志望動機で迷っている社会人の方へ。
本音をぜんぶ話す必要はない。でも、嘘をつく必要もない。
あなたの中にある「言える本当の気持ち」を見つけて、自分の言葉でまっすぐ伝えてほしい。
うまく話せなくても大丈夫。きっと、その正直さは伝わるから。

面接で実際に何を聞かれたかは 看護学校の面接で何を聞かれた? に、40代から目指す全体像は 40代から看護師になるには? にまとめています。あわせて読んでもらえたらうれしいです。

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