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「40代で看護学校は無理」。そう言われて、あるいは自分でそう思って、一歩が踏み出せない人がいると思います。私は37歳で入学し、40歳で看護師になりました。正直、無理だと思った日は何度もあります。でも、いちばんキツかったのは、お金ではありませんでした。
看護学校に行くと決めたとき、まわりに一番心配されたのはお金のことでした。私自身もそこが不安でした。でも実際に3年間を終えてみて、本当にキツかったのは、お金以外のところだったんです。
今日は、40代で看護学校に通って「これは本当にしんどかった」と思うことを3つ、正直に書きます。これから挑戦しようか迷っている人の、心の準備になればうれしいです。
40代で看護学校がキツかったこと① クラスメイトとの人間関係
一番こたえたのは、勉強でも実習でもなく、人間関係でした。
私のクラスには、ひと回り以上年下の子がたくさんいました。娘みたいな年齢の子もいます。その子たちが悪いわけではまったくありません。むしろ優しい子ばかりでした。
ただ、こちらが気を遣ってしまうんです。話しかけていいのかな、うるさいおばさんだと思われないかな、と。グループを組むときも、実習の班分けのときも、いつもどこかで気を張っていました。
若い子たちの中に40代がひとり混じる。その居心地の悪さは、想像していた以上でした。
40代で看護学校がキツかったこと② 実習の記録と、寝不足
次にキツかったのが、実習です。
実習先の指導者さんが、とにかく怖かった。質問されて答えられないと、空気が凍ります。40代だからといって手加減はありません。むしろ「大人なんだから」という目で見られている気がして、よけいに緊張しました。
そして何より、記録です。日中は実習で動きっぱなし、家に帰ってから記録を書く。子どもの世話をして、家事をして、それから机に向かうので、終わるのは毎晩深夜でした。
寝不足のまま朝早く家を出て、また実習に行く。あの時期は、体力より先に気持ちが折れそうでした。
40代で看護学校がキツかったこと③ 家庭との両立とテスト勉強
3つ目は、家庭との両立です。
学生と言っても、私には子どもがいて、家のことも回さなければいけません。夫は、正直あてにできませんでした。だから、テスト前でも家事はなくならないし、子どもの用事も待ってくれません。
若い子たちがテスト勉強に何時間もかけられる横で、私が机に向かえるのは、家族が寝たあとのわずかな時間だけ。同じ点数を取るのに、倍の苦労がいる感覚でした。
ちなみに、あれだけ心配していたお金は、なんとかなりました。国の給付金の制度を使えたので、学費の負担はぐっと減りました。そのあたりは看護学校3年間、お金は実質ゼロだった話に詳しく書いています。だからこそ、お金以外のしんどさが、よけいに際立ったのかもしれません。
それでも、40代で看護学校をやめなかった理由
こんなにキツいなら、なぜ続けられたのか。
理由はひとつです。途中でやめる背中を、子どもに見せたくなかった。
親が「やっぱり無理だった」と投げ出す姿を見せてしまったら、この子たちは何を思うだろう。そう考えると、やめるにやめられませんでした。
それに、伝えたかったんです。何歳になっても、新しいことは始められる。諦めなければ、できる。親でも勉強するんだよ、と。言葉で言うより、実際にやってみせるほうが、きっと伝わると思いました。
キツかった3年間を支えたのは、立派な志ではなくて、子どもに見せたい親の姿だったんです。
まとめ:40代で看護学校は無理じゃない
40代で看護学校は無理か。答えは「無理じゃない」です。ただ、しんどくないとは言いません。
お金は制度でなんとかなります。本当に大変なのは、人間関係や実習、家庭との両立といった、気持ちと時間のやりくりのほうでした。それでも、あのとき踏み出してよかったと今は思っています。迷っている人がいたら、「無理そうに見えて、意外となんとかなる」とだけ伝えたいです。


