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夫のことを、正直に書こうと思う。
いい夫婦ではなかった時期もある。でも今は、一緒にいてよかったと思っている。
そのことを、少しだけ。
うまくいっていなかった時期があった
夫婦関係が冷え切っていた時期がある。会話がなかった。同じ家にいても、距離があった。「このまま離婚になるかもしれない」と、本気で考えていた。
そのときに、自立するための手段として看護師免許を取ることを決めた。夫のためじゃなく、自分と子供のために動き始めた。それが正直なところだ。
夫が病気になった
看護学校3年生の、最後の実習中だった。夫が大きな病気で倒れた。命に関わる手術をした。実習を休んで、病院に駆けつけた。入院し、手術し、退院した。その過程を隣で見ていた。
看護学生として、毎日病気の勉強をしていた。その病気のことも、手術のことも、授業で習っていた。でも夫のこととなると、全然違った。怖かった。「いなくなるかもしれない」と思ったとき、気持ちが変わった。
今は一緒にいてよかったと思っている
離婚を考えていた時期もあった。でも今は、一緒にいてよかったと思っている。関係が良くなったというより、お互いのことが少し見えるようになった気がする。
夫婦のことは、外からはわからない。でも、続けてきたことには意味があったと、今は思えている。
夫婦関係、うまくいかない時期ってありますよね。
乗り越えた先に見えるものが、あるかもしれません。
離婚を考えていた頃のこと
離婚を考えていたのは、看護学校に入る前後の頃だ。夫婦のすれ違いが積み重なって、「もう無理かもしれない」と思う日があった。夫が悪い人というわけじゃない。ただ、通じ合えていなかった。そのときに「ひとりで生きていくための準備を」と思って、看護師免許を目指した。離婚する気満々だったかというと、そうでもなかった。でも「もしものとき」を考えた。それが動いた理由のひとつだった。
夫婦関係を変えたのは、看護学校ではなかった
看護学校に通い始めてからも、家のことは変わらなかった。私が忙しくなっても、夫が家事をやるようになったわけではない。急に妻が学校に行き始めて戸惑っていたとは思う。けれど、分担が生まれることはなかった。3年間、家のことはほとんど私が回していた。
家のことをやるようになったのは、夫が倒れてからだった
夫婦のかたちが変わったきっかけを、正直に書きます。話し合いではありませんでした。
3年生の最後の実習中に、夫が大きな病気で倒れました。大きな手術をして、そのあとしばらく仕事を休むことしました。
その休みの期間、体調が落ち着いてきてから、夫は家事をするようになりました。回復のためのリハビリを兼ねて、という形で。
つまり、私が忙しかったから変わったのではありません。夫自身が倒れて、家にいる時間ができたから変わったんです。
私は3年間、何度も「手伝ってほしい」と思っていました。言えたことも、言えなかったこともあります。でも、それでは動きませんでした。動いたのは、まったく別の理由でした。
これを「結果的によかった」と言うのは、違う気がします。夫が倒れたことがよかったなんて、思えるわけがありません。ただ、事実としてはそうだった、というだけの話です。
だから、夫婦のことで悩んでいる人に「話し合えば変わります」とは言えません。私の場合、3年間の努力では動きませんでした。
代わりに言えるのはこちらです。相手が変わるのを待つより、自分が食べていける形を先に作っておいたほうがいい。私は看護師免許を取りました。結果として離婚はしませんでしたが、「いざとなれば一人でもやっていける」という土台があることと、いま夫婦を続けていられることは、たぶんつながっています。
今は、同じ方向を向いている
離婚しなかった理由を聞かれたら、正直うまく答えられない。気づいたら、しなくなっていた、という感じだ。夫が変わったわけでも、私が変わったわけでも、どちらかというと両方が少し変わったんだと思う。今は夫婦で同じ方向を向いている気がする。完全に仲良しかというと、そうでもない。でもお互いの生活を認めながら暮らしている。それが今の私たちの形だ。
夫婦って、わからないまま続くものだと思った
夫婦のことを人に話すのは難しい。正解もないし、比べるものでもない。うちの夫婦関係が「いい」かどうか、正直よくわからない。でも「続いている」ことは確かだ。それでいいと思うようにしている。
離婚を考えていたときは、夫婦関係を「修復する」か「終わりにする」かの二択に見えていた。でも今思えば、その間に「このまま続けながら変わっていく」という選択肢があった。それが今の私たちの形だ。修復したわけでも、諦めたわけでもない。少しずつ変わりながら、続いている。
夫婦のことを正直に書くのは、簡単じゃない。でも書くことで、自分の気持ちが少し整理される。「うちもそんな感じ」と思ってくれる人がいたら、それだけで少し楽になれる気がして書いている。完璧な夫婦じゃなくていい。続いていれば、それがひとつの答えだと思っている。
夫婦のことを正直に書くのは、簡単じゃない。でも書くことで、自分の気持ちが整理される。完璧な夫婦じゃなくていい。それぞれが変わりながら、続いていればいい。私たちはそれができている。それが今の答えだ。
夫のことは、正直に書こうと思うといつも少し迷う。悪い人ではない。でも、私が看護師を目指すと決めたとき、最初から応援してくれたわけではなかった。時間をかけて、少しずつ理解してもらえるようになった。子供たちはもう、面倒を見てもらうような年齢ではない。それぞれに自分の生活がある。完璧な夫婦なんてどこにもいない。お互いに変わっていくしかないのだと思う。
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