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デイサービスの人間関係が、しんどかった。正直に書く。
ただ、先に言っておきたいことがある。職場の人は、みんな基本的には良い人だった。いじめのようなことは一度もなかったし、分からないことは丁寧に教えてもらった。
それでも、しんどかった。この記事は、その話だ。
デイサービスの人間関係で、私がしんどかったこと
何がしんどかったのかと聞かれると、うまく答えられない。誰かに何かをされたわけではないからだ。
しんどかったのは、人ではなく空気のほうだった。
忙しい時間帯になると、場の空気が硬くなる。声が短くなる。返事が返ってこないこともある。誰も怒っていない。ただ、余裕がない。
もうひとつある。休憩だ。
「1時間しっかり取っていいですよ」と言われていた。でも実際は、忙しくて取れない日が多かった。そして、同じ職場でもきちんと取れる人はいる。
どちらが正しいという話ではない。取れる人が悪いわけでもない。ただ、その差が毎日目に入る。それが少しずつ積もっていく。
悪い人はいなかった。足りなかったのは、人だった
ここが、この記事でいちばん書きたいところだ。
あの職場が悪かったとは、私は思っていない。
介護の現場は、どこも人が足りない。人が足りなければ、時間が足りない。時間が足りなければ、余裕がなくなる。
そして余裕のない人同士が、毎日同じ場所にいる。
そうなると空気は硬くなる。これは性格の問題ではないと思う。人数の問題だった。
だから、辞めたあとも私は「あの人たちが」とは思っていない。同じ人たちが、余裕のある職場にいたら、たぶん違った。
人間関係がしんどいとき、原因を人に置くと苦しくなる。相手を責めるか、自分を責めるかしかなくなるからだ。でも本当の原因が「人数」なら、どちらも悪くない。
余裕がなくなると、言葉が変わる
いちばんこたえたのは、これだった。
忙しさが続くと、利用者さんに向けた言葉が、少しずつきつくなっていく。
動くのに時間がかかる。着替えに時間がかかる。それは当たり前のことだ。でも、こちらに余裕がないと、その当たり前が「遅れ」として見えてしまう。
悪気があって言っているのではない、と分かる。忙しいから、つい出てしまうのだと思う。
それでも、その言葉を毎日そばで聞いているのは、こたえた。
私は、そこがいちばんつらかった。人間関係というより、「余裕がないと、人はこうなる」という現実を毎日見ていたことのほうが近い。
私の側にも、理由があった
公平に書いておきたい。私の側の問題もあった。
私は、人の顔色をすぐ拾ってしまう。誰かの機嫌が悪いと、自分に向けられたものでなくても気になる。声のトーンが変わっただけで、何かあったのかと考えてしまう。
この性質は、忙しい職場ではただ消耗する。
実際、同じ場所にいても平気そうな人はいた。その人が鈍いわけではない。そこに反応しないでいられる、というだけのことだ。
だから「デイサービスの人間関係はきつい」と言い切ってしまうのは、私は違うと思っている。きつく感じるかどうかは、その人の性質にもよる。
仕事の中身そのものは、嫌ではなかった(デイサービス看護師の仕事内容と1日の流れ。「楽」と言われるけど、実際は?)。
やりがいは、あった。感じる余裕がなかっただけ
誤解のないように書いておく。
やりがいがまったくなかったと言ったら、嘘になる。
利用者さんと話す時間は、私は好きだった。「いつも優しくしてくれてありがとう」と言ってもらったこともある。「あなたは話しやすい」と言われて、相談されることもあった。
あれは、間違いなくやりがいだった。
それでも辞めた。理由はこうだ。
やりがいを感じられなくなるくらい、余裕がなかった。
やりがいは「ある」か「ない」かだと思っていた。でも違った。やりがいは、受け取る側に余裕がないと、そこにあっても感じられない。
これは、あとから気づいたことだ。当時は「やりがいがない」と思っていた。本当は、拾う手が空いていなかった。
辞めるかどうかは、自分の基準に当てはめて決めた
私には、仕事を辞めるかどうかを決めるときの基準がある(看護師を辞めたいと思った週。やりがいも、お金も、人間関係も、何もないと感じた。)。
お金・やりがい・人間関係。この3つのうち、ひとつでも残っていれば辞めない。
デイサービスでは、こうなった。
- お金 … 時給は上がらなかった。最低賃金との差が縮んでいった(40代看護師の給料はいくら?デイサービス時給1400円のリアル。)
- やりがい … あった。でも感じる余裕がなかった
- 人間関係 … 悪い人はいない。それでも消耗していた
3つとも、無くなっていた。だから辞めた(デイサービスの看護師を辞めたい。病棟から転職した私が、1年で辞めた理由。)。
いま同じ状況にいる人に、「離れたほうがいい」とも「やりようがある」とも、私は言えない。職場も人も、ひとつずつ違うからだ。
代わりに言えるのは、これだけだ。
自分の基準を先に決めて、一度そこに当てはめてみてほしい。
- 3つのうち2つ残っているなら、まだやりようがあるかもしれない
- 1つしか残っていないなら、その1つを守れる働き方を探す番かもしれない
- 全部消えているなら、それはもう気持ちの問題ではない
最後にもうひとつ。「人間関係がしんどい」の中身を、一度ほどいてみてほしい。
人が嫌なのか。それとも、みんなに余裕がないだけなのか。
私は、後者だった。それが分かってから、辞めたことを引きずらなくなった。
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