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子持ち主婦の看護学校は、現実的に通えるのか。私は37歳で入学した。当時、子どもは小学生が2人。夫は家にいたが、家のことを頼れる相手ではなかった。
入学を決める前、不安がなかったわけではない。ただ、勉強のことより子どものことばかり心配していた。
子持ち主婦の看護学校で、私が心配だったのは3つだった
思い出すと、心配は3つに絞られる。
- 学校行事に参加できなくなること
- 子どもより先に家を出る日が増えそうなこと
- 子どもが病気になったとき、どうするか
学費のことも、もちろんあった。ただ、お金は調べれば数字が出る。制度もある(看護学校のお金、全記録。)。
数字が出ないのは、この3つのほうだった。
行事に参加できない。これがいちばん重かった
いちばん重かったのは、これだ。
授業のある日は動かせない。実習が始まれば、もっと動かせない。平日の昼間にある行事は、まず無理だと思った。
子どもは「いいよ」と言うと思った。実際、そう言う。でも、そこではない。行けなかった自分のほうが、たぶん引きずる。それが先に分かっていた。
ここは、きれいな答えを持っていない。実際に行けなかった行事はあるし、取り返してもいない。
ただ、ひとつだけ考え方を変えた。「全部に行けない」のか「何回か行けない」のかは、まったく別の話だ。行事の日は年度のはじめに分かる。学校の予定も、学年ごとにだいたい決まっている。だから重なる日を、先に数えた。
数えてみたら、思っていたより少なかった。多かったのは実習の時期だ。
子どもより先に家を出る朝が、増えていく
これは当たった。実際、そうなった。
ふだんの授業がある日は、朝5時半に起きて、家事を全部朝に寄せていた(看護学校の1日はこんな感じだった。)。この形なら、子どもを送り出してから家を出られる。
問題は実習だ。実習の時期は、始発で家を出る日がある(看護学校の実習と子育て。)。ここだけは、どうやっても子どもより先になる。
3年生になってからは、母に来てもらえた。頼んだのは2つだけだ。食事の準備と、朝早く出る日の子どもの送り出し。
正直に書くと、1年生と2年生は、誰にも頼めなかった。母には母の事情があった。夫には頼まなかった(看護学校と家族。)。
だから「家族の協力があれば大丈夫」とは書けない。協力してもらえる時期と、もらえない時期がある。そしてそれは、自分の努力では決められない。
子どもが病気になったとき、どうするのか
3つめは、最後まで答えが出なかった。
いつ熱を出すかは分からない。分からないものに、先に手は打てない。
しかも看護学校には出席の決まりがある。実習は日程が組まれていて、休んだ分を簡単には動かせない。「休めばいい」で済む話ではないことは、入る前から分かっていた。※決まりは学校によって違う。志望校の要項で確認してほしい。
結論を書くと、私はこれに答えを出せないまま入学した。
そして働き始めてからも、同じ問題は続いている(子供が体調不良のとき、仕事を休めない母の話。)。学校の3年間だけの問題ではなかった、というのが正直なところだ。
「これがダメなら諦める」は、決めなかった
ここが、この記事でいちばん書きたいところだ。
入学の前に「この条件がそろわなかったら諦めよう」という線を、私は引かなかった。
引かなかったというより、そういう考え方をしていなかった。頭の中にあったのは、ずっとこちらだ。
諦める理由を探すより、続ける方法を探すこと。
強い気持ちがあった、という話ではない。順番の話だ。「できるか?」から入ると、できない理由がいくらでも出てくる。子どもがいる。40歳が近い。お金もない。全部そろっている。
でも「どうすれば続くか」から入ると、出てくるのは条件になる。家事を朝に寄せる。買い物は金曜の夜にまとめる。行事と重なる日を先に数える。どれも大した工夫ではない。ただ、探しにいかないと出てこない。
心配には2種類あった。先に手が打てるものと、打てないもの
あとから整理すると、私が心配していた3つは、きれいに分かれていた。
- 行事=日程が先に分かる。手が打てる
- 朝の時間=生活を組み替えれば減らせる。手が打てる
- 病気=いつ来るか分からない。手は打てない
入学を決める前に悩む価値があったのは、上の2つだけだった。手が打てないものをいくら心配しても、判断の材料は増えない。不安の量が増えるだけだ。
面接では「協力体制は整っています」と答えた(看護学校の面接で何を聞かれた?)。あれは嘘ではない。その時点で手が打てることは、打ってあった。そのとおりにならなかった部分もあったけれど。
まとめ:子持ち主婦が看護学校を決める前に
子持ち主婦の看護学校を考えている人へ、最後に整理しておく。
- 心配を紙に書き出して、2つに分ける。先に手が打てるもの/打てないもの
- 行事は重なる日を数える。「全部行けない」と「何回か行けない」は別の話
- 朝の時間は家事を朝に寄せるだけでも減る。実習期だけは別問題
- 頼れる人は時期によって変わる。「ずっと頼れる前提」で計画しない
- 答えの出ない心配は、出ないまま持って入るしかない
子どもがいるから無理、ではなかった。子どもがいるから、先に数えておく必要があっただけだ。
私は諦める線を引かなかった。代わりに、続ける方法をずっと探していた。3年間で変わったのは、探すのが少し上手くなったことくらいだと思う。
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