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📌 これは2026年5月、まだ働いていたときに書いた記事です。このあと私はこの職場を辞めました。当時の気持ちをそのまま残しています。その後どうなったかは、記事の最後に追記しました。
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看護師を辞めたい。そう思った週のことを、正直に書く。
今月も来月も、土日に仕事が入る。
朝、子どもより早く家を出て、夕方に帰る。休日も同じ。子どもは一人で過ごし、部活に行き、ご飯を食べている。
看護師として働くということは、そういうことだ。最初からわかっていた。でもこの一週間、ずっと退職のことを考えていた。
「仕事さえなければ」が積み重なる
先週、子どもが「〇〇に買い物行きたい」と言った。今週も来週も土日は仕事だったので「再来週なら行けるかな」と答えると、子どもは「まあいいや」と言って部屋に戻っていった。
その「まあいいや」が、刺さった。
部活の送迎も、買い物も、遊びに行く車出しも。「仕事さえなければ、してあげられたのに」という場面が少しずつ積み上がっていく。子どもはもう母親をそこまで必要としていないけれど、それでも、できることがあるのにできない、というストレスは消えない。
看護師を辞めたいと思うたびに、自分に問いかけること
私はこれまで、社会人になってから何度か転職を経験してきた。退職を申し出る前に、必ず自分に問いかけてきたことがある。
「やりがい」「お金」「人間関係」——この三つのうち、一つでも残っているなら、辞めない。
三つが全部崩れたとき、人は本当の意味で「限界」を迎える。逆に一つでも生きていれば、そこに居続ける理由になる。これが私の判断基準だ。
この基準は、若い頃に友達がくれた言葉だった
正直に書くと、この三つの基準は、私が考えたものではありません。
若い頃、仕事で悩んでいたときに、友達が言ってくれた言葉です。
そのときの私は、辞めるか続けるかで頭がいっぱいになっていました。感情が先に立って、何を基準に考えればいいのかも分からなくなっていた。そこにこの三つを置いてもらって、はじめて自分の状況を並べて見ることができたのを覚えています。
自分で編み出した理屈なら、たぶん忘れていたと思います。人からもらった言葉だから、今も残っているのかもしれません。
以来、仕事でつまずくたびに、私はここに戻ってきています。
三つの中で、私がいちばん重いと思っているのは「人間関係」
三つを同じ重さで見ているわけではありません。私の場合、いちばん重いのは人間関係です。
やりがいやお金より上か、と聞かれたら——上です。
理由ははっきりしています。人間関係さえ良ければ、「仕事に行きたくない」とはならないからです。
やりがいには波があります。ある時期は感じられて、ある時期はまったく感じられない。お金は、足りなければ苦しいけれど、どこかで折り合いをつけられます。
でも、人間関係が崩れると、朝、家を出るところからつらくなる。仕事の中身以前の話になってしまいます。
実際に私は、「人間関係だけが残っていたから続けられた」職場があります。やりがいも感じられず、給料にも納得していなかった。それでも、一緒に働く人たちが良かったから通えていました。
だから、いま職場で迷っている人がいたら、一度こう聞いてみてほしいです。「この職場の人間関係は、自分にとってどうか」。ここが生きているなら、まだ立て直せる余地があるかもしれません。
※結婚してからは、ライフスタイルの変化に合わせて仕事を選ぶようになりました。それでも判断の土台は、ずっとこの三つのままです。
正直に言うと、今は三つとも何もないと感じるくらい気持ちが落ちている
この基準で今の自分を確かめてみようとした。でも正直に言うと、今の私は、その三つのうち何一つも残っていないとさえ思ってしまうほど、気持ちが落ちている。
やりがいは?……今は、よくわからない。
お金は?……必要だ。でもそれだけのために働いているとしたら、とても虚しい。
人間関係は?……悪くはない。でも今は、それを「残っている」と前向きに数える気力もない。
こんなふうに書くと、「じゃあ辞めればいい」と思うかもしれない。でも現実はそう簡単ではない。辞めたら収入が途絶える。子どもの進学のことを考えると、今この状況で看護師を辞める選択は取れない。
頭では分かっている。でも気持ちがついてこない。その状態で今週も働いた。
気持ちが落ちているときほど、基準に戻る
こういうとき、私がやることは一つだ。
感情で判断しない。
「やりがいもお金も人間関係も何もない」と感じているのは、今が疲れているからかもしれない。土日も休めず、子どものことが気になり、体も心も余裕がない状態で判断すると、後悔する決断をしやすい。
だから今は、「辞めるかどうか」を決めない。ただ、一週間やり過ごす。来週また考える。それだけを続けている。
看護師の仕事は体力を消耗する。気力も削られる。でも、疲れているときの「全部嫌だ」と、本当に限界のときの「全部終わりだ」は、違う。今の自分がどちらなのかは、もう少し落ち着いてから考えようと思う。
それでも今日も、職場に行く
子どもに「再来週、買い物行こう」と言い直してカレンダーに書き込んだ。それだけで少し気持ちが軽くなった。
退職は、今すぐ答えを出さなくていい。三つの基準が全部崩れたと感じていても、それが本当にそうなのかどうかは、もう少し見極める時間が必要だ。
今日も職場に行く。それだけだ。
【追記】あのあと、私は辞めた
ここから下は、この記事を書いてから数か月後に書き足しています。
私は、この職場を辞めました。2026年の7月末です。
この記事の中で、私は「今この状況で看護師を辞める選択は取れない」と書いています。あれは本音でした。実際、そこから辞めるまでに2か月ほどかかっています。
では、何が変わったのか。
気持ちではなく、事実のほうがはっきりしただけでした。
この記事で私は、「疲れているときの『全部嫌だ』と、本当に限界のときの『全部終わりだ』は違う」と書きました。当時は、その見分け方が分かっていませんでした。
いまなら書けます。見分け方は、時間をおくことでした。
- 一週間で戻ってくるなら、それは疲れ
- 何か月おいても戻らないなら、それは事実
私は時間をおきました。そして、三つの基準にもう一度当てはめました。
- お金 … 時給は上がらないままでした
- やりがい … 無かったわけではありません。ただ、感じられるだけの余裕がありませんでした
- 人間関係 … 悪い人はいませんでした。それでも消耗していました(デイサービスの人間関係がしんどかった。悪い人はいなかったのに。)
やはり、三つとも残っていませんでした。だから辞めました(デイサービスの看護師を辞めたい。病棟から転職した私が、1年で辞めた理由。)。
この記事の結論は「今すぐ答えを出さなくていい」でした。それは、いまも間違っていなかったと思います。
あのとき勢いで辞めていたら、「疲れていただけかもしれない」という後悔が残ったはずです。時間をおいたから、感情ではなく事実で決められました。
いま同じところにいる人へ。すぐに決めなくて大丈夫です。ただ、決めるための基準だけは、先に持っておいてください。
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